トイプードルを飼う前に 腎臓病、腎不全の治療と皮下点滴
突然元気がなくなってゴハンを食べなくなった
4歳6ヶ月になったころ、リゲルがだんだん元気がなくなり、ごはんをほとんど食べなくなってしまいました。ちょうど春休みで家族旅行に行き、リゲルをペットホテルに4日ほど預けたのですが、その後の1週間後くらいの話です。声を出して鳴く訳でもなく、ただただ元気がなく、１日中寝ている感じでした。ペットホテルで、ストレスがあったのかなー位に軽く考えていました。
リゲルが「腎不全」になってしまった・・・
体重がみるみる落ちてしまい、これはおかしいと思い、獣医さんに見てもらうことに。血液検査をしたのですが、なんと、「腎不全」といわれてしまいました。それも「尿素窒素」と言う血液中の老廃物の数値が180に。正常値は25なのですが、獣医さん曰く、腎臓が全く機能しておらず、いつ亡くなってもおかしくない状態だとのことでした。
たぶんですが、先天的に腎臓の弱い子で、「尿素窒素」の値が高い状態になれているのか、普通なら立てないような数値にもかかわらず、耐えられているのだろうとのことでした。気持ちが悪く、ゴハンも食べられなかったのだと思うと、かわいそうでなりませんでした。
その日から24時間の点滴を行い、とにかく血液中の老廃物をおしっこと共に外へ出す治療を始めました。そのときの数値が下の写真です。日に日に数値が下がり、5日後には60まで下がりましたが、まだ正常値の2倍以上です。これが下げ止まりの数値で、これ以下には下がらないかも知れないとにことでした。ゴハンも少しっずつ食べる様になってきましたが、このときの体重は3.7Kgでした。（元気な頃は4.7Kg）
腎不全を改善するために「生理食塩水の皮下点滴」をすることに
1週間後に退院しましたが、「尿素窒素」の値を60に維持するために、家に帰ってからは、家族で「皮下点滴」をすることになりました。これは、注射器でリゲルの皮下に生理食塩水を注射して、血液中の老廃物の代謝を促す治療です。腎臓の機能が弱っているため、水分を多く取らせ、たくさんおしっこをさせて老廃物をできるだけ外に出すようにする治療です。
犬への「皮下点滴」は素人でもできるもので、背骨の上の首の下あたりの皮をつまみ上げ、そこに針を刺して整理食塩水を120cc注入します。獣医さんに方法を教わり、今は、家族の1人がリゲルを抱え、1人がおやつで気を引き、1人が注射するという3人共同の体制で行っています。針を刺す瞬間は痛いのですが、針を刺してしまえば、生理食塩水を注入している間は無痛の様です。
120ccの整理食塩水を注入すると、入れた場所が一コブラクダの様に、ぷっくりとふくれますが、30分もすると皮下の別の場所（前足の上あたり）に広がってゆきます。6時間くらいで、すべての食塩水が体に吸収されるそうです。
腎臓をいたわる専用のドッグフード「腎臓サポート」
食事も、腎臓にできるだけ負担をかけないために、ドッグフードの種類を代えました。ロイヤルカナンに「腎臓サポート」と言う療養食があり代えてみましたが、今では気に入ってポリポリ食べています。いつもはドライフードですが、たまに缶詰の「腎臓サポート」を出してあげると、目の色を変えて食いつきます。気に入って食べられるようになり、ほっとしています。
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2ヶ月の皮下点滴の結果 尿素窒素の値が45まで下がった
家族で毎日皮下点滴を続けてきた結果、2ヶ月後になんと尿素窒素の値が45まで下がりました。まだ正常値の2倍近いのですが、このまま維持できれば長生きできるとのことです。今後の1ヶ月間は、2日に1回の皮下点滴に回数を減らしてみて、数値の様子を見るとのことです。
ここ1ヶ月は、リゲルはとても元気で、以前の様子と全く変わらなくなりました。毎日お散歩にも行きますし、部屋のなかでボール遊びもしています。
（2014/4 追記） １年間皮下点滴を続けてきました。状態は安定しているため、１週間に一回に減らしましたがそれでも悪化しないため、ついに皮下点滴をやめてみることにしました。相変わらず尿素窒素は40〜60くらいですので、正常値の倍以上あり、腎臓が弱いことには変わりないのですが、療養食を続けているお陰か、元気で生活しています。
(2015/10 追記) 定期的な検診で、尿素窒素が悪くなっていることがわかりました。現在、60〜80の間です。皮下補液を再開し、１日１回120ccに戻しました。また、「クレメジン」と言う炭素の粉が入った薬を食事に混ぜて、食事に含まれる毒素を体外に出せるよにしています。疲れやすいのか、寝ている時間が長くなりましたが、１日１回のお散歩には喜んで行っています。
（2016/5 追記） 定期的な検診で、尿素窒素がさらに悪くなっていることがわかりました。現在、80〜90の間です。現在7歳6ヶ月ですが、獣医さんには10歳くらいの寿命と考えたほうがいいと言われました。老廃物の「リン」をできるだけ体外に出せるように、「カリナール１（バイエル薬品）」と言う補助食品を加えることにしました。
腎臓病の兆候を見逃さないために血液検査をおすすめします
リゲルは4歳になるまで毎年ワクチンの接種はしてきましたが、病気にかかったことはなかったため、血液検査をしたことがありませんでした。人でも同じですが、腎臓は多少悪くなっても表には現れず、腎臓の機能が80%失われた段階でやっと症状が出てくるそうです。一度悪くなってしまうと、機能が回復することはなく、現状を維持するしかなくなるそうです。人なら人工透析のような治療を続けることになりますが、犬にはありませんので、現状を維持して長生きさせるしかありません。
今になってですが、獣医さんに言われたことですが、腎不全になる兆候で思い当たるもものがあります。
・ごはんを食べる前などに、黄色い液を嘔吐するすることが時々ある
・多量に水をのみ、色の薄いおしっこをたくさんする
この様なことがある場合は、早めに血液検査をしてもらった方が良いと思います。費用は1回1500円くらいです。
必要なモノの種類や価格を調べてみましょう
ペット用品は実に豊富です。まず、価格や種類を調べてみませんか？
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【トイプードルの飼い方 目次】
● はじめに | トイプードルはマンションでも飼える座敷犬
● まずは、ブリーダーやペットショップ探しから | 出会いを求めて | 予防接種の話
● 家へ迎えるための準備 | 買わなければならない物
● 普段の生活 | 気になるトイレの話 | しつけの話 | お風呂お話
● 初めてのお散歩
● お散歩と社交性 | ドッグランに連れて行こう | ペットホテルのはなし | １歳で去勢しました
● トリミングについて
● 腎臓病、腎不全の治療と皮下点滴
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