1892年に設立された「Abercrombie&Fitch」は、現在、アメリカ国内で600店舗を持つ老舗ブランドです。アメリカンファッションの基本アイテムである、Tシャツ、ポロシャツ、ジーンズなどを豊富に揃えた人気カジュアルブランドです。独自のビンテージ加工により、伝統的な素材感を特徴としています。現在は、日本国内には直営店がなく、「日本未上陸ブランド」です。ハワイ旅行者のおみやげとして人気があるのはこのためです。通販では、現地で買い付けを行う並行輸入品が売られています。アウトレット的な品揃えもあり、通販ならではのショッピングが楽しめます。
ついに、2009/12/15にアバクロが日本に上陸しました。「Abercrombie & Fitch」が1億円の資本を投じて、100%子会社「ANF」を設立し、日本進出をした模様です。出店場所は東京、銀座6丁目で、高級ブランドの店が建ち並ぶ一角です。アバクロは若者向きのウエアを出していますが、渋谷や原宿などを選ばなかったのは、ブランドイメージの低下を避けて、あくまで高級アパレルのイメージを保持するための様です。
アバクロには、一般の洋服店のスタッフとは異なる「ストア・モデル」を採用しており、彼らはウエアの説明やレジでの会計作業は行いません。来店者に挨拶したり、店内BGMに合わせて踊ったりするスタッフで、アバクロの「世界観を表現するため」に起用しているそうです。イケメン・美女を募るオーディションを行っているそうで、USやハワイの店舗で使われている紙袋の写真も、日本人にするのでしょうか?
USの店舗のストア・モデルは、来店者に「What's going on?」と声をかけます。銀座でも、「いらっしゃいませ」ではなく、「調子はどうだい?」とでも言うのでしょうか?日本語しかしゃべらない日本で、どこまでこのイメージが通用するのか、興味深いです。
地方の方も、上京の際には是非寄ってみたいお店になるでしょうし、日本人が行くハワイ店舗の様に、アジア各国などからの観光客も、ターゲットにしているとのことです。日本でもアバクロダイレクトの通販が実現すれば、手に入りやすくなりますが、ブランドイメージ低下にもつながりやすいので、ANFはやらないとは思いますが、どうなるか興味津々です。
2009/12/15、ニュースで報道される取り、アバクロ銀座店がついにオープンし、朝から長蛇の列ができた模様です。肝心の価格は、オープン前には極秘にされていたようですが、蓋を開けてみると、ほぼ、アバクロダイレクト通販の価格と同じ模様です。(正確に調べていませんで、若干違うかも知れません。)
アバクロダイレクト通販(アメリカでの販売)で表示される価格(日本円)には、輸入関税が含まれているそうです。アメリカからの空輸につき、送料が¥4,000からと高いですが、余計な負担はこの送料だけなので、銀座へわざわざ行くことを考えれば、まとめ買いならそんなに変わらない気がします。
US本土との価格を比べてみると、私がハワイで$50で買った長袖のTEE「Cold River」は、アバクロダイレクト通販で\7,200です。ハワイのアバクロは本土に比べて1割ほど高いそうなので、おそらく本土での価格は、$45くらいでしょう。現在、円相場は$1=\90ですので、Cold Riverは、90x45=\4,050です。州税などを入れても、\4,300前後です。
単純に比較すると、US本土に比べて、7200/4300=約1.6倍 の価格で、銀座で売られていることになります。
銀座にアバクロ直営店がオープンした今、USのサイトは日本からは見ることができなくなりました。アバクロのサイトの価格は日本円表示となり、日本への輸入関税と日本の消費税が含まれた価格になっています。今では、日本からはUS本土でアバクロがいくらで販売されているか、容易に知ることはできないようです。そこで、2007年に調べたアバクロの価格のデータがPCに残っていましたので、参考に掲載して見ます。現在のラインは名称が変わってるため、同じモノはないかも知れません。
Abercrombie & Fitchは、実はアメリカ本土での店舗数がココ近年伸び悩んでおり、昨年は赤字に転落したそうです。このあたりは、日本のユニクロとは大違いですが、銀座を足がかりに、中国都市部やアジアへ進出することを計画しているとの見方もあります。
アバクロのウエアは、ラルフの様にトラッドではなく、流行の路線で思いっきり走っており、「Fitch」とか「Abercrombie」とブランド名を書いたデザインが多いので、飽きがくるのも早いかもしれません?
でも、個人的にはアバクロファンですので、もうオッサンではありますが、がんばって着てみたいと思います。
アバクロ メンズ ポロシャツ(POLO) レビューはこちら
アバクロ メンズ Tシャツ(TEE) レビューはこちら
通販で買ったアバクロの現実レポート(自虐的ですが本物なのか疑ってみました)
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